■「足が折れても」覚悟が必要な戦い
日本代表は8月31日に埼玉スタジアムでオーストラリア代表と、9月5日にサウジアラビアのジッダで同国代表とアジア最終予選を戦う。日本時間の8月29日現在、勝ち点17でB組首位の日本はオーストラリア、サウジのどちらかに勝てば同組2位以内が確定し、6大会連続の本大会出場を決められる。しかしオーストラリア、サウジとの勝ち点差はわずか1。2引き分けでは3位に転落しプレーオフに回る危険性もある。予選最後の2試合に究極の試練が待ち受けているわけだ。
オーストラリア戦のチケットが既に完売しているのは心強い。ファン、サポーターの大声援は絶対の後押しになる。冗談抜きで、スマートフォン片手に見ている場合じゃないぞ、写真を撮ったり、交流サイト(SNS)の「いいね」のボタンを押している暇もないぞと言いたい。それほどの張り詰めた試合になるはず。試合が終わった後はテレビ桟敷の視聴者の方もぐったりするんじゃないだろうか。
先日テレビを見ていたら、日本代表のCBのポジションをつかみつつある昌子(鹿島)が「足が折れてもやらないといけない試合」とオーストラリア戦について語っていた。ここから先の2試合はまさにそういう覚悟が必要な戦いになる。6月のイラク戦は開催地イラン・テヘランの暑さにやられ、途中で動けなくなる選手が出たが、今回は全員が死に物狂いで足を動かし続けなければならない。
オーストラリア戦はホームの大勢のファン、サポーターの前でロシア行きを決め、喜んでもらえるチャンスでもある。「ここでやらないで、いつ頑張るんだ?」という気持ちに選手は自然になるはずで、代表の使命に燃えた、熱い試合をしてくれることだろう。
ここにきて、ケガ人の多さという難題に見舞われてはいる。例えば、昨年11月のサウジ戦以来、最終予選で日本代表のワントップを任されるようになった大迫(ケルン)は足首のケガで100%の状態で今回の2連戦を戦えるか、危ぶまれていた。6月のシリアとの親善試合で左肩関節を脱臼した香川(ドルトムント)のように実戦に復帰して間もない選手もいる。
しかし、長丁場のW杯予選において、全員がベストの状態で常に参加できることなどそもそもあり得ない。重要な選手がケガで欠けたり、調子を落としたりするのは、いくらでも起こりうることである。そうした事態も見越した上で、誰か特定の個人に頼るチームではなく、その都度、選ぶ23人の個性と総合力で乗り切っていけるようにしておくのがW杯予選であり、監督の務めである。
泣き言や言い訳はここから先の戦いには何の役にも立たないし、こういう大きなものが懸かった一戦を乗り越えてこそ、チームとしても個人としても成長できるというものだろう。
■頼もしい岡崎の活躍
実際、この難局にあって逆に「成長できるチャンスが回ってくるぞ」「自分の人生を変えてやろう」と武者震いしながら牙を研いでいるように見える選手がいる。イングランドのプレミアリーグで開幕から2試合連続ゴールを決めた岡崎(レスター)など、その典型ではないだろうか。
大迫の台頭とともにベンチを温める機会が増えたが、そのまま引き下がるような岡崎ではない。レスターでの奮戦ぶりを見るにつけ、日本代表のハリルホジッチ監督に「俺を見ろよ」「オーストラリア戦は俺の出番だろ」と猛アピールしているように見える。そういう頼もしい層がしっかりあることが日本の一番の武器だろう。
代表戦の度に喧伝(けんでん)されるコンディション調整の難しさもオーストラリア戦についてはお互いさまだろう。所属クラブで週末のリーグを戦う海外組はばらばらに日本に戻ってくる。週末の試合と移動の疲労を抜くことを最優先にするため、軽めの練習しか日本ではできない。今回のオーストラリア戦も、ほぼぶっつけ本番になるわけだが、それは日本と同じく海外組を多数抱えたオーストラリアも同様である。むしろ、自分の国でやれる分だけ日本の方がまだマシといえるだろう。
■引き分けでいい豪州の戦い方は…
また、試合に微妙に影響すると思えるのが、日豪の立場の違いである。勝ち点17の日本はオーストラリア、サウジのどちらかに勝つと、勝ち点が20に伸び、本大会出場を意味するB組2位以内を確定できる。勝ち点16で並ぶオーストラリアとサウジが勝ち点20に届くには1勝1分けが必要。埼玉の日本戦とホームのタイ戦を残すオーストラリアが「日本と引き分け、タイに勝つ」という戦略を立てるのは自明のことだろう。
オーストラリア戦に必勝を期す日本と、コンディションの悪さも計算に入れて日本戦は引き分けで御の字と考えるオーストラリア。このことはオーストラリアの一番の良さであるアグレッシブなプレッシングをトーンダウンさせる気がしている。サイズのあるオーストラリアの選手に前からガツガツと球際厳しくボールを刈り取りに来られることが日本にとっては一番嫌なはずだが、引き分けでいいとなれば、時間の経過とともに「勝つためにゴールを取りに行く」ことより「無駄なくゴールを守ればいい」という方向に針路を変える気がする。そこに日本は乗じることができるのではないか。
日本で心配なのは、先制した後のゲーム管理が今予選は必ずしも、うまくいっていないことだ。勝たなければいけない試合で先制点は重要な意味を持つ。最終予選の日本は先に点は取れている。しかし、そこから追加点を奪うのにもたついている間に追いつかれたり、ひっくり返されたりしてきた。
本大会の切符を手に入れる本当の厳しさはリードを保ったまま突入する最終盤にやってくる。リードされた相手はそこでフルパワーの追撃に出る。1点差では、ちょっとしたミスで引き分けの間違いが生まれかねない。それを思うとオーストラリア戦では最終盤で2点のリードがあることを願いたいが……。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20495070Z20C17A8000000/?df=2
往々にしてこの逆になるのがダメパターン
コンディションを求めているのに病み上がりな選手を呼んでいる。
なぜなら「存在自体が重要」だから。
これって楽観的な準備つまり相手を舐めていると言えるよね。
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1504057601/
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